モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

特別の才能がなくても、存在価値が高い人材になれる戦略

P>成功するには、「自分だけしかできない独自の仕事をやれ」という事が良く言われます。

そう言われると、「何か特別の能力を発揮が必要な仕事ができるようになる」とか「特別な技術を身につける」とかを考えてしまいます。

例えば、

・営業力を伸ばす為に、NO1のプレゼン技術を身につける

・3カ国以上の語学を身につける

・毎日1冊以上の本を読み続けて、NO1の専門知識を身につける

等々。





とは言え、みんな「自分だけしかできない仕事」ができるワケではありません。「俺は、そんな特別才能があるわけないしなぁ。」とか、「頭が特別いいわけじゃないし」とか、「根性が特別あるわけでもないし」と感じている一般的な人の方が多いのが現実です。世の中、特段に個性的な人ばかりではありませんからね。





成功者のイメージって

・他を寄せ付けない専門知識を持っている人

・ユニークでオリジナルなアイデアをどんどん出せるクリエィティブな人

・何でも冷静に、論理的に考え、発言できる人

・押しが強くて、ガンガン人を議論でうち負かしていく人

などがイメージできるかもしれません。





しかし、成功者の人って「個性的な人」ばかりなのか?押しの強い人ばかりなのか?実はそうではありません。成功者の3分の1くらいの人は正直、第1印象はさほどインパクトが強くない人が多いのです。独自のアイデアをガンガン押しつけるマッチョマン的な人とは正反対の人も多いのです。





そのような人達の一部は、「通訳戦略」というものを取ることで、自分の独自の存在感を創り出しています。通訳とは、「異文化」間のコミニケーションを埋めていくという存在です。実は、私達は異文化に囲まれています。外国だけが異文化ではなく、身近な所では、夫婦間、親子間も異文化の一つです。異文化間ではコミニケーションギャップが発生します。



・社内の部下と上司の間のコミニケーションギャップ

・若手社員とベテラン社員のコミニケーションギャップ

・自部門と他部門のコミニケーションギャップ

・特にこだわりのある専門性のある商品、関連商品と組合せなどが必要な複雑な商品についての売り手と買い手のコミニケーションギャップ





「言語」のコミニケーションギャップは、外国語だけに発生する問題ではないのです。英語が分からない日本人が、アメリカ人から話されたとき、「分かったふり」をするケースがありますよね。当然、そんな場合、後でトラブルになってしまいます。同じケースは、日本語を使っている同士の間でもよく発生しています。この「分かってくれたと思ったけど、分かってくれていない」という事が、大きなトラブルを生み出してしまうのです。





誰かの「伝えたいんだけど、なかなか相手に分かるように表現できない」という部分を、ソッと手を差し伸べて、「彼の言いたいことは、分かりやすく説明すると○○という事なんですよ」と通訳してあげる。そうすると、両者の間のコミニケーションがスムーズに進んでいく。通訳とは、そのような役割であり、今、あらゆる分野でその役割が必要になっていると思います。





任天堂Wii Fitなどを作られた宮本さんが、岩田社長の事を宮本茂さん、『Wii Fit』などを語る。 で以下のように語っているのだけれど、企業内でも「通訳」という仕事はとても大事になってきていると思うのです。

糸井 そういう「ことば」のことでいうと、社長の岩田さんは説明が上手ですよね。

昔から、うまかったけど、最近、ものすごいレベルになってる。

宮本 ああ、最近、それで妙に助かってるのは、ぼくが、あることを理解して、何人かでそれを共有しようとして

「ようするにこういうことよね」って説明をしているときに、岩田さんが、

「宮本さんはこう言いたいわけですよね」ってさらに解説してくれることなんですよ。

その解説を聞くと、「あ、そう言いたかったのか」って、自分でわかる(笑)。

糸井 はははははは。

得意なんだよね、岩田さんは。

宮本 そうですね。

糸井 ぼくが言うまでもないことですけど、ふたりでいることが互いにとっていいんでしょうね。

宮本さんにとっても、岩田さんが聞き手としていてくれることでずいぶんしゃべりやすくなってますよね。



私が保有しているITコーディネーターという資格も実はそう。その大きな役割の一つが「難しく、よく分からないベンダーの話を経営者の分かる言葉」に通訳しなおしてあげるということ。経営者は、システム系について勉強する時間などはなく、ベンダーから専門的な用語で話されてもよく分かりません。だから、システムの説明も「経営者が日常使っている言葉に、通訳」をしてやり、正しい判断ができる手伝いが必要になってくる。





今、あらゆる分野が複雑になり、それぞれが専門性を持ち始めています。そして、分業制は、組織間、人と人の間に壁を作っていっています。その分断された組織(個人)間のコミニケーションギャップを埋める、「通訳」の仕事がとても大事になっていると思うのです。



通訳は、特別な能力が必要というワケではありません。必要なものは、「通訳する相手」への愛情と心遣い。「話す側」と「聞く側」の気持ち、表情をどれだけ理解できているかという事だけです。あなたも、「誰かと誰かの通訳」になってみませんか?「社内通訳」「会社間通訳」「専門分野間通訳」になれれば、それだけで組織の中においては欠かすことができない人材になれるのです。

PS

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めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術

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