モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

感情に振り回されないように、視点をコントロールする

モチベーションを高く維持していこうとする際に、大事になってくるものの1つが感情のコントロール

私達の身の回りには、私達の感情を乱すような出来事に溢れています。





・朝、指示した事と全く違う内容の事を夕方に指示する上司

・心にズキュンとくるような苦言を遠慮なく言う妻

・渋滞中に、横から割り込みをするようなドライバー

等々、上げればキリがないほど、私達の周りには、感情を乱すような出来事で溢れています。





私達は、感情に振り回されることなく、瞬間に、気分をスッカリ切り替える事ができればよいのですが、その感情に囚われすぎると、大きな問題が生まれてきます。

家族関係でのトラブルなどが、まさにそうではないでしょうか?





うちは2年に1度くらいする夫婦喧嘩をします。最初は、ほんの些細な理由です。直近の夫婦喧嘩をしたキッカケなどでも思い出せないほど。それくらい些細な事なのですが、それをキッカケとして、妻の付き合ってから今までの問題点が次から次に思い出されてきます。





・以前、こんな事があった

・あいつの考え方は、いつも○○だから悪いんだ

・性格が○○な事がオカシイ





等々の問題が頭の中に次から次に起こってきます。

夫婦喧嘩で、「怒り」という感情で支配された瞬間、「視点」が決まってくるのです。「妻はヒドイ奴だ!ヒドイという証拠を探そう!」という事になってきます。




一旦、「ヒドイという証拠を探そう」という視点が確立されると、次から次に、そのような事実だけが目に付き、思い出されてきます。この「怒り」の感情が燃えていればいるほど、その視点が確立されてきます。



感情のコントロールを失うと妻が日々行ってくれている

・私の体調管理を気にかけれくれている優しさ

・日々、美味しいモノを工夫してくれている気遣い

等の「ヒドイ」という事を反証するような事実を無視していくようになってくるのです。





このような状況になれば、妻も更に強固な姿勢をとるようになり、更に、火に油が注がれる。そして、更に怒りが増していき、「ヒドイ奴」という視点が強化されていく。そんな悪循環になっていきます。これが収拾がつかなくなると、離婚へと進んだりするのでしょう。





結婚前などは逆です。「こいつはなんていい女なんだ」という視点で彼女を見ていく。「好きだ!」という感情にコントロールされているので、「いい女という証拠を探そう」という視点で、彼女を見ていくので、「いい女」の証拠ばかりが目に付きます。だから更に「好き」という感情が高まっていく。更に惚れていき、「結婚しよう!」という決意が生まれます。そして結婚してしまう。




結婚後、「いい女」という視点に囚われていたために目に見えなかった「えっ、こんなとこもあったの?」という問題箇所が後になって気づいたりします。



いつも結婚前のような視点で妻と接しておけば夫婦喧嘩も起こらないで済むのでしょうが、なかなか難しいもんですよね。

私達は目に見えているものが全て、頭に入ってくるワケではありません。結婚前のように、目に見えているものの中から、「視点」に合わないものは、頭に入ってこないケースも多々あるのです。





「感情」が「視点」を作り、「視点」が視点に合った事実を作り上げ、それが「感情」を作っていきます。ある意味、「感情をコントロールしようとすれば視点をどうコントロールするのか?」という話にもなってくるのです。




「自分が現在、どんな視点でものを見ているのか?」を冷静に分析していき、それをコントロールしていく事が感情のコントロールをしていく一つの方法になってくるのです。





これは、夫婦関係などの感情ドロドロの世界だけでなく、ビジネスの世界にも言える話だと思います。





今年に入ってサブプライム問題の深刻化によって、ドンドン株価が下がってきました。

私は、株式投資をやっていないので、第3者的に、報道を読んでいるのですが、冷静に書いてあるような記事の多くが、感情で作られた「視点」だけで情報が集められており、それ以外の情報は無視されているケースが非常に目立ちます。





「これからは株はダメになるかもしれないという恐怖」の感情に支配されているエコノミストは、その情報だけしか目に入っていないような記事だし、「なんとかよくなって欲しいという希望」という感情に支配されている人は、都合の悪い情報は目に入っていないような記事ばかり。




感情に振り回されずに、冷静な視点で、状況分析をしている記事の方が稀なくらいだったりします。(もちろん、自分の利益の為にあえて感情的なフリをして書かれている記事も多いのではないかとも思いますが)





経済というホントは合理的で論理的であるべき世界も、感情に流されているものが多いですよね。

「この1ヶ月の流れなどを見ると、論理が世の中の流れを作っているのではなく、感情が世の中の流れ、世界の流れを作っているんだな」なんて感じてしまいますよね。





自分の視点が「感情によって凝り固まっているものになっていないか?」を冷静に分析できればいいのですが、なかなか難しいもの。その為の方法も確立しておく必要があると思います。





お勧めは、

  1. 信頼できる友人なりアドバイザーを作り、定期的に自分の視点が凝り固まったものになっていないかをチェックしてもらう
  2. ブログで自分の意見を発表してみて、他の人の反応を見てみる。視点が凝り固まったものであれば、反論のコメントが教えてくれます





感情に振り回されない。

感情により「視点」をコントロールされない。

感情でコントロールされた「視点」に振り回されない。





今、そんな事が大事なような気がします。