最近のヒットを生み出しているチームから学ぶリーダーシップ
ヒット商品を生むすごい部署(インフォレスト)に、今年の10個ヒット商品を生み出したチームリーダーにインタビューしている記事が掲載されています。
ヒットを生むすごい部署―あのヒット商品を手がけた部署の仕事術を凝縮! (INFOREST MOOK)
- 出版社/メーカー: インフォレスト
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: 大型本
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ヒットを生むチームを作るには、いかにチームメンバーに「楽しく働いて貰う雰囲気を作る」ことが大事かという事を改めて認識させられました。
その中で取り上げられている事例を。ちょっとご紹介。
1.バンダイの∞プチプチ
梱包物によく入っているプチプチ。時間つぶしに始めると、思わず夢中になりますよね。あれをオモチャにして大ヒットを生み出したチーム。
こちらのチームが目指しているのが、「史上最強のオモシロチーム」
褒め合うことで、チームのモチベーションを保っているとのこと。
2.松下電工のアラウーノ
汚物がつきにくい便器です。この商品のお陰で松下は、トイレの市場で7%から20%までシェア拡大が進んだという大ヒット商品。
こちらのチームが大事にしているのが、「ユニークな企画はポジティブな会議から生まれる」ということ。笑いが絶えないほどオモシロい会議を行っていくことで、メンバー全員が自らアイデアを発表したくなる雰囲気を作っているそうです。他部署の人間も、それが楽しそうに見えて、提案をしてくるという巻き込み系のチーム。
3.三洋電機のAQUA
水を使わず、空気の力で消臭、除菌を行うというエアウォッシュ機能を搭載した洗濯機。
会社としては、落ち込んでいる暗い雰囲気の中、ヒット商品を生んでいったチームですね。
分かりやすくて、みんなもワクワクするようなカッコイイ目標をまず作り、それに共感するメンバーを少しずつ集めていき、メンバー各人が発言しやすい雰囲気作りを作っていったとのこと。その結果、雪だるま式にプロジェクトに参加してくれるメンバーが増え、協力体制ができ、夢中でこのプロジェクトに取り組んでくれたそうです。
4.リクルートのR25
男視点のフリーマガジンです。2004年創刊。
このチームも、「自分たちが楽しめなければ、きっと読者も楽しくないだろう。」ということで、メンバーの個性を生かして、のびのびと楽しくやってもらうという事を意識したチーム運営をされている。
無記名による企画を出していく会議を開催していくことで、気兼ねをすることなく、その企画に対して積極的に意見を言える環境を作っているとのこと。全員が役職等関係なく、同じ立場でアイデアを出し、膨らませていける環境作りということなのでしょうねぇ。
5.タカラトミーのいえそば
自宅で、約20分で、自分でそばを作ることができる機械。この10月発売で、一気に2万台売れたそうです。私も、これは欲しい。
このチームも、面白さを大切にしているようです。企画の最初は、軽いのりやジョーダンで「できたらいいなぁ」という話を、真面目にとことん考えていく形からこの製品は生まれてきたそうです。新しいことを考えて、それを生み出す事が大好きな集団であり、それに向けては惜しみない努力と協力を行っていくというチームを作っているそうです。
チーム内で行う、各人のプレゼンテーションも「面白さ」を大事にされているそうで、「楽しそうに見せる」ことで、チームのモチベーションも上がっていくとのことですね。
後、マクドナルドのメガマック、ダイソンのDC12Plus、auのINFOBAR2、ロート製薬の和漢箋の開発チームの紹介もされていました。
どのチームも、共通しているのは、クリエィティブを生む為に、リーダーが
- 仕事の中の「楽しさ」、チームの「楽しい雰囲気作り」を大事にし
- みんながワクワクするような目標を作り
- 各人から積極的に「アイデア」が出てくる雰囲気作りを行い
- ポジティブな姿勢、褒めること、互いに認め合うことを大事にしている
- チームメンバーの個性を生かしている
ということ。
これからのリーダーには、このような姿勢が求められていくのでしょう。
PS この本、私の記事も「モチベーションを上げる上司、下げる上司」という事で載っています。読んで頂ければ嬉しいです。