苦手な行動の強化の為に「快感イメージ」のアーカイブズを作る！

人は、快感を感じると、脳内にドーパミンが発生します。私の場合、甘いモノがメチャ好きなんですが、ケーキを食べるとドーパミンが脳内で発生する事になる。ドーパミンの発生を促した行動、私でいえば「ケーキを食べる」という行為について、行動が強化されて、またケーキが食べたいという事になります。ドーパミンを発生させる原因となった行動は、一度目よりも、二度目、３度目と、より行動が強化されていくという事になるそうです。（茂木健一郎、田中洋著　より)

ビールが好きな人であれば、ビールを飲むことでドーパミンが脳内で発生され、そしてまたビールを飲みたくなる。これを学習強化と呼びます。学習強化は、モチベーションの事を考える際に、絶対に押さえておくべき考え方だと思います。（ドーパミン型モチベーションで能力を最大に発揮する！参照





昨日、BIGで６億円が当たったそうですよね。凄いですね。６億。みなさん６億当たったら、どうします？何を買われますか？６億当たったら何をしたいですか？夢が膨らみますよね。考えると、BIGとか宝くじとか買いに行きたくなりますよね。





私達は、宝くじを買う際に、ホントは何を求めているのでしょうか？６億円稼ぐため？それとも、投資でしょうか？真剣ににお金が欲しいなら、宝くじほど稼ぐのが難しい話はありませんよね。ほとんどは、胴元が儲かるだけで、買う側が残りのカネを分け合うだけ。



たぶん宝くじを買う時、私達は「ユメ」を買っているのではないでしょうか？宝くじなど、外れてしまったら、ただの紙切れ。何も残りません。ただ、宝くじを買った瞬間に「ユメ」が手に入る。宝くじを買った瞬間に「買った宝くじで６億が当たったらどうしよう」とかニタニタ考えている考えている際に、私達の脳内では「ドーパミン」が発生しています。？ユメを想像する、イメージするだけで「ドーパミン」が生まれて、それが「また宝くじにお金を払おう」という次の行動を強化しているのです。実際には何もしていないのに、「快のイメージを想像する」ことだけで、学習強化を生み出しているのです。





これって、モチベーションを考えていく際に大事な話だと思うのです。宝くじでは、実益がほとんど見込めないのに、「ユメを見る心地よさ」を感じる為にお金を使う。パチンコや競馬等のギャンブルに、いつも負けているのに、貴重なカネと時間を使ってしまうのも同じ理由でしょう。「快感イメージ」だけのために、身を滅ぼす人もいるくらいに、この見えないものは強烈な力を持っています。





この「快のイメージ」はそれだけ力があるとすると、応用する価値があると思いませんか？自分のモチベーションに！行動をした後に、「心地よい状況」をイメージ（その行動で生み出される成功イメージ）が想像できるだけで、私達は「強化したい行動」へのモチベーションが強化される。それが鮮明で、快感が強ければ強いほど、それを生み出した行動」は強化されるのです。





例えば、飛び込み訪問がイヤな人がいます。そのような人は、「飛び込み訪問」をした後、車に戻った時に、「大金持ちになって快感を感じている自分のイメージを行い、飛び込み訪問した結果、そこに一歩近づいたというような」等の快感を感じるイメージを連想してみるという事です。飛び込みを行った際に、必ず、そのイメージを行うなどという工夫をしていく事で、学習強化ができていったりするのです。





その際に、大事になるのが、自分をモチベーションしてくれる「快感イメージ」を持っているかという事です。いつでも、すぐに引き出せて、鮮明で、自分をモチベーションしてくれるような「快感」を脳に感じさせてくれるような「快感イメージ」をどれだけ持っているかという事は、自己モチベーションをしようとする際に非常に重要になってくると思うのです。





あなたは、そのような快感イメージをどれだけ貯蔵しているでしょうか？強化したい行動のをモチベーションアップしていく為に、快感イメージのアーカイブズ（すぐにイメージを引き出せる貯蔵庫）を作っておきましょう。とっても便利ですよ。気が向かない仕事、苦手な仕事等がある時、困難で苦しくて仕方がない時、このアーカイブズは大きな力を発揮してくれます。





煩悩のつまった、快感のイメージでもいいのです。決して高尚な必要はないのです。要は、本当に自分が想像した際に、ドーパミンが出て「快」の感情が沸くようなイメージであれば。カッコつけずに、自分のココロに正直になり、快のアーカイブズを作る必要があるのです。例えば。。

• 大好きな女の子とイチャイチャして、ビーチで過ごしているイメージ
  
• 豪華温泉でゆったりくつろいでいるイメージ
  
• 大金持ちになって、大邸宅に住んでいるイメージ
  
• 自分の大好きな、松阪牛をたらふく食べているイメージ
  
• どうしても欲しいフェラーリを運手しているイメージ

これらのイメージをたくさん、用意しておきます。アーカイブズとして、快のイメージを連想させるような写真をたくさん貼り付けたＡ４の紙でも作るのです。メモ帳に作成してもＯＫ。いつも持ち運びができて、取り出しに便利なものに作ること。写真が無理だったら、言葉でもＯＫ。すぐに、取り出せるようなアーカイブズを作っておく。そして、「強化したい行動」の後に、そのアーカイブズを見ながら、それに近づいている事を想像するのです。



「強化したい行動」をした後に、例えば手帳のアーカイブズからすぐに快感イメージのヒントを取り出して、それを想像する。そんな、行動の組合せをしていく事で、「強化したい行動」を自らやりたくなるという、「教師なし学習の仕組み」を自ら作りだすモチベーションの仕組みを作る事ができると思います。

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欲望解剖

PS　　昨日のテーマ苦手な行動の強化の為に「快感イメージ」のアーカイブズを作る！について。

「快感のアーカイブズ」のマイナス面もあります。アシタノさんのブログでも指摘があったのですが、調子にのって使いすぎると、一日中、快感状態のイメージを考えてしまう事になっちゃいます。いわゆる妄想ってやつですね。そうすると、あっという間に時間が過ぎてしまい、本末転倒になってしまいますので、妄想癖にならないように使い方にご注意をお願いします。