モチベーションは楽しさ創造から

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やっぱり中庸って大事よね。ポジティブシンキングも行き過ぎれば・・・

評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」 ポジティブ・シンキング・バカ(PTB)とネガティブ・シンキング・グズ(NTG)

 一つは、「ポジティブ・シンキング・バカ」(PTB)とでも言うべき、願いと現実の区別が付かなくなっていて、歪んだ現実認識に、周囲を付き合わせるタイプの人物です。何でもポジティブに考えようとするので、基本的に前向きな人ではあるのですが、周囲にも同意を求め、時には努力を強要するので、迷惑だ、といったキャラクターです。

きつい言い方で山崎さんは言われているのですが、なるほど妙な言い方ですね。PTBは2種類いるそうで、「願い事は、十分真剣に願うと、必ず叶う」「叶わないとすれば、願い方と信じる心に不足があるからだ」という論理構造を持っている人。もう1種類が現実に合わせて、願いや解釈を修正するタイプの人だそう。大学に不合格になったという現実があったら、無理矢理、大学に不合格して良かった理由を探すような人の事を指しているそうです。(私は、略称として前者を「熱狂的自己啓発症候群」、後者を「夏美さん症候群」とまとめ直してみました。夏美さんとは、今、朝の連ドラで「どんと晴れ」というドラマをやっているのですが、主人公の夏美さんという女性が、老舗旅館に嫁に入る事になり、大変ないじめに逢うのですが、それを「絶対にあり得ないくらい凄いプラス思考」で乗り越えていくという話。その主人公の女性からとりました。)





確かに、熱狂的自己啓発症候群や夏美さん症候群になると危険ですよね。しかし、同時に考えていかないといけないのが、「願い事を真剣に思う重要性」や、「失敗から学ぶ姿勢」。確かに、自己啓発系の本や、プラス思考系の本では、この事ばかりを強調しているものが多いから、この山崎さんの話はバランスを取る意味でも知っておくべき話だと思います。何事も、行き過ぎれば、間違った方向になるという自戒の意味を込めて。

最後に、逆パターンのNTGについても引用をのせておきます。こっちも困りものです。

もう一つ、話しをしていて、もてあますのは、全てのことにケチを付けて、「いまそれをやらない方がいい理由」或いは「やっても意味がないという理由」を探して、自分でも動こうとしないばかりか、他人の積極性にも水を差そうとする愚図です。こちらは、「ネガティブ・シンキング・グズ」(NTG)と命名することにします。