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人の振り見て我が身を考える!政党のマニフェストからビジョンを考える

今、選挙のまっただ中。各党は、国のリーダーとしての信頼度を誇示するために、一生懸命、選挙活動でアピールをされています。私達ビジネスマンにとって、ある意味、これは大変勉強になることです。自分のことは、主観的になり、正しい判断は難しいのですが、他人のことであれば客観的に物事を見ることができます。この選挙期間中に、リーダーシップとは何か?を考えることは、大変有意義なのではないでしょうか?(人の振り見て、我が身を直すというヤツですね。)



そんな中、今回取り上げたいテーマがビジョン。リーダーの大きな役割の一つは、ビジョンを提示することだと思います。皆さんも、組織のビジョンを作り、チームの中でビジョンを語っておられると思います。





しかし、このビジョンという言葉。分かっているようで、曖昧としていると思いませんか?非常に抽象的。確かにビジョンのない組織なんて、部下のモチベーションが上がるワケありません。しかし、ビジョンって何って聞かれると、何か明確に答えることができなくなってしまうと思うのです。





経営の教科書なんて読んでも、イマイチよく分からない。そこで、人の振り見て、我が身を考えるという事で、自民党民主党の出番です。マニフェストを見てみましょう。


今、選挙が近づいて、各党からマニフェストが提示されています。我が党が政権をとったら、「こんな政策を実現しますよ」という一覧集。

確かに、これは大切なことだとは思います。昔までの「公約」という、意味のない約束と違い、具体的な政策だから、有権者としても分かりやすい。





各党のビジョンがここに書かれていると思うのですが、これを読んで、国民である私達は、やる気になるのか?この党と一緒に国造りに何か貢献していきたい!と思うのか?





皆さんどうでしょう?各党のマニフェストを読んで、一人の国民として燃え上がるようなモノが沸き上がりましたか?

確かに、このような時代に、国民全員を燃え上がらせるようなビジョンを掲げるのは難しいのかもしれません。日本は貧しい国でもないし、とっても豊かで満たされているから。それは分かっているのですが、各党のマニフェストを読んで、あまりに淡々とした気持ちで読んでしまうのは、ナゼなのでしょうか?





各党のマニフェストを読んだ印象は、あまり出来のよくない企業の「中期経営計画」を読んでいる感じです。

課題が書いてあり(少子化問題年金問題とか)、それについて目標が書いてあり、工程表が書いてある党もあります。ただそれだけ。

確かに、これがビジョンだと言われれば、そうだと思います。

私達のビジネスの現場でも、ビジョンの提示という事になると、往々に、このような事をビジョンとして掲げてしまう場合があります。





作った方は、満足度が高いが、聞く側になると、イマイチ気持ちが鼓舞されないというビジョン。

心をワクワクさせるようなビジョンかと言えば、決してそうではない。

何が足りないのでしょうか?





マスコミが現実的とか、実行可能かとかを話題にするので、ビジョンに「夢」や「志」が欠けているのではないかという事です。

政党のビジョンであれば、

  • 日本人は、日本は、世界の国々の人達からどのように喜ばれる国になろうとするのか?どんな驚きを提供できる国になりたいのか?
  • 日本人として生まれたからには、どんな喜びに満ちた人生が送れるような国を作りたいのか?



という事が聞ければ、ワクワクとしてくると思うのですが、ここらへんが分からない。老後を心配しないでいいなんて話がワクワクするような話か?子供が安心して産める社会がワクワクする話か?違うと思うのです。確かに、現在、そこに問題があるのは事実。それに対して解決策を提示しないといけないのも事実。しかし、モグラ叩きのような話がビジョンかと言えば、そうではないのではないか?



各党のマニフェストを見ながら、ビジョンとは何かという事を改めて、考えることができました。聞いてる方が、ワクワク感を感じるようなものでなければビジョンではない。「少なくとも、聞いた瞬間は、ワクワクした気持ちにさせてもらえるようなものでないと・・」聞いている側の立場からすると言いたくもなります。






  1. 志や夢を実現する為に、今解決すべき問題
  2. 夢物語で終わらせない、実現可能な道筋

これは、政党に拘わらず、今、多くの企業で提示されているビジョンも同じような状況に陥っているのではないでしょうか?モグラ叩き的な話がビジョンとしてチームの中で語られる。
だから働く側も、ワクワクしない。淡々と働くしかない。燃えない。



  1. どんな人達に、どのように喜んで貰える会社にしたいのか?
  2. 今以上に、どのように喜んで貰える存在になりたいのか?貢献できる会社になりたいのか?
  3. そうなることで、何が誇れるようになるのか?それって、何が素晴らしいのか?
  4. それって、ホントに、自分たちしかできないようなチャレンジなのか?
  5. 結果、自分たちの暮らしも、どのように改善される状況を作っていこうとするのか?
  6. まず、第一歩として、どの水準まで、組織を持っていこうとするのか?
  7. その実現に向けて、今、解決すべき問題は何か?
  8. 問題解決の具体策と工程表は?



人の振り見て我が身を直せ。しっかりと、これらの事をチーム全員で共有化していく必要があるのでしょうね。