モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

小さな結果ばかりを追い求めて、忙しさに振り回されていないか?

私が昔からハマッテいるドラマにアメリカのドラマ『ザ・ホワイトハウス』があります。今、シーズン6がスーパードラマチャンネルでやっているのですが、以前はNHKでもやっていました。名前通り、アメリカのホワイトハウスを舞台にした話です。日本には全くない、政治を舞台にした骨太のドラマ。ご興味のある方は、DVDでも出ているので、連休中に一気にみるのも面白いかも・・・





今週、久しぶりの休日に録画したシーズン6を見ていたら、こんなシーンがありました。





大統領スタッフが忙しくしている中、病気でホワイトハウスを離れていた大統領主席補佐官レオが顧問のような立場で復帰してきます。

スタッフは、一日、人質事件や議会対策などの仕事で大忙し。その消火活動だけで手一杯の状態です。

レオは、一人、過去の大統領のスピーチを見ながら、忙しくしているスタッフの仕事をみて一日を過ごす。そして、「以前の大統領のスピーチにあった価値ある仕事や理念」が、現在のスタッフにすっかり忘れ去られている事に気づきます。





一日が終わった後、スタッフを集めてレオはトーマス・ペインの言葉を言いました。

「戦いが厳しいほど、勝利は輝く。

簡単に手に入るモノに、人は価値を見出さない。

代価の高さだけが、全てのものに価値を与える。」




そして、続けて忙しさに忙殺されるだけのスタッフに言いました。





「私達には、次から次に重要な仕事がやってくる。どれも重要な仕事ばかりだ。しかし、その忙しさに忙殺されていないか?

ホントに大事なこと、やりたいことが、忙しさの中で、埋没していないか?忙しさに振り回されるだけでは、すぐに1日は終わる。

残り少ない日々を、それだけで終わらせていいのか?」

と語り、「君たちがホントにやりたいことは何か?」を問うというシーンがありました。





大統領スタッフだけに限らず、私達も常に「忙しさ」に振り回されています。日々のルーチンの仕事もあれば、緊急事態もある。上司からの急に与えられる仕事もある。どれも、やらなければ責務を全うできない重要な仕事です。





また、私達は結果を求められます。すぐに結果を求められれば、すぐに結果の出る仕事ばかりをやろうとします。大きな結果はでないかもしれないが、小さな結果がすぐにでる仕事ばかりをやる事で、忙しく飛び回ることになります。

そうしている間に、バタバタと目の前の仕事をこなすだけで、一日、一日がすぎていきます。そして、ホントに大事な仕事、価値のある仕事が見失っていくことになる。「忙しいから、仕方がないさ」という事を言いながら・・





価値ある仕事とは、トーマス・ペインの言葉を私達ビジネスマンの言葉に直すので在れば、

「自分だけではなく、競争相手もカンタンにできる仕事ではなく、苦難も予測される仕事。お手軽にできる仕事ではなく、抜本的にお客様や社会に新しい貢献をできる仕事。周囲と差別化ができるような水準の仕事。戦略的な仕事。」





このドラマを見ながら、私も忙しさにかまけて、「価値ある仕事」が、いつのまにか放置され、忘れ去られているのではないか?忙しいという事が言い訳になっていないではないか?と反省させられました。私に限らず、誰でも忙しさのループに入っていると、この事が見えなくなると思うのです。





いいタイミングでGWです。GWの時間を利用して、もう一度、「ホントにやりたいことは何か?」をしっかり考える時間にしたいと思います。「立ち止まる時間」の有効活用。みなさんもいかがでしょうか?





GWには、トーマス ペインの言葉を自分に語りかけて、「ホントにやりたいこと」へのセルフモチベーションアップが図っていく機会にしていこうと思います。





「戦いが厳しいほど、勝利は輝く。

簡単に手に入るモノに、人は価値を見出さない。

代価の高さだけが、全てのものに価値を与える。」