モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

人を変える 自分を変える為のヒント

モチベーションの目的の一つは「人を変える」ことにあります。人をやる気にさせ、行動量と行動の質に変化をもたらしていく事にあります。やる気は、実際に行動の変化が起こらなければ、見えないものです。





「人が変わるという事は、どういう事なのか?どうやれば変わるのか?」という事は、永遠のテーマでしょうし、まだ私も勉強中でもあります。『「わかること」は「かわること」』を読んで、ヒントとなるようなものが掴めたと思います。自分の学習メモ代わりに、この本でインスピレーションを与えて貰った言葉と、それで気づいたヒントをご紹介。

「わかる」ことは「かわる」こと

「わかる」ことは「かわる」こと

  1. ヒント1 「ホントの自分」があると思うのは大間違い。
    本質的な自分(ホントの自分)と表面的な自分があり、ホントの自分は変わらないという考え方が大間違い。「ホントの自分」に合った仕事を探すなどという自分探しも、「ホントの自分があり、それは変わらない」という前提のもとで行われている。


    実際には、「本質的な自分や表面的な自分」などなく、全てが「自分」である。そして「自分」は常に変化しているということ。子供の頃から、毎日、様々なことを学びながら少ずつ変化している。年をとればとるほど、人間ができてきて、「本質的な自分」ができてくる。会社においても、昨日失敗をする前の自分と、その後に失敗を教訓にした自分では大きく違っているはず。(中学生の頃の水泳が大嫌いで体調が悪くなるくらいだった私と、今の2キロくらいは楽に泳げる私とどちらが本質的な自分か?というような話ですね)


    「ホントの自分」は、日々の中で成長しているものである。「ホントの自分」に合った仕事などはなく、「過去の自分」に合った仕事しかない。ホントは、「仕事」を通して「新しい自分」を作っていくという考え方の方が正しいのではないだろうか?


  2. ヒント2 教育する立場の人間は「ホントの自分」があるなどと考えてはいけな
    「ホントの自分」があると、多くの教育者や企業管理者も思っている節がある。その事が、「本質的なところは変わらないよ」と言い訳になってしまっている。「本質的なところは変わらないよ」という気持ちで教育していても、部下は変わらない。


    この本では、オウムの麻原の話がよくでてくるのですが、確かに彼などは「本質的なもの」までを変える事ができた。医者や学者になるような人物を「殺人マシン」に本質的な部分を変えていった。


    人の本質的な部分も、教育は変える事ができる。変えることができる怖さも知りつつ(オウムのように)、その可能性を信じて教育を行っていく必要がある。


  3. ヒント3 わかるとかわる
    人は、知識を知るだけでは全く意味がない。知った知識をベースにして、その人が変わってこそ、初めて知識の価値がでてくる。知識をもとに、どう変わったかということ。


    その為には、知識を知るだけでなく、「分かる」必要がある。人は、大人になり経験を積めば積むほど、自分なりの思考体系、知識体系ができあがる。固定概念や常識というものも、その思考体系の一つ。分かるには、「知った知識を自分の思考体系」を振り返ってみて、どこを修正すべきか?どこに追加すべきかを考えていく事である。分かるとは、自分なりに新しいパラダイムを作りあげるという事である。そこでパラダイムシフトが起こったとき、人は変わっていくのである。(分かる為には、本は読んだだけではダメで、自分なりの思考体系に当てはめて、思考体系の追加修正を行うというステップが絶対に必要になってくる)


    例えば、遅刻が多い人。その人に対して強烈に上司が叱った。遅刻が多い人の「遅刻ぐらいたいした話ではない。仕事でガンバりゃいいんだ」という思考体系を見直さなければいけない状況に陥る。その際、「思考体系」の修正を行おうと本人が決意できるような気づきを上司が、叱ることで与える事ができていれば本人は変わるというワケです。


  4. ヒント4 「じゃぁどうしたらいいんですか?」と言うようでは、分かってはいない
    分かるということは、変わるということ。変わるとは、行動を変えるということです。


    行動を変えるには、「分かったことを実際にやるためにはどうやればいいんだろう。」と考え、「よし、これをやろう!」と決意することでもある。「じゃぁどうしたらいいんですか?」と質問する事は、思考体系が変わっているのではなく、小手先で何かをすれば解決できると思っている証明でもある。

    部下から、この言葉が出るというのは、あなたが言ったことに対して、部下は「知った」だけにしかすぎない事を理解しておく必要がある。
  5. ヒント5 人は「同じ」を求める
    人がなかなか変わらないのは、「同じ」である事を求める本能があるから。人間が他の動物と違って発展できたのはこの「同じ」を求める本能があるからだと、著書の2人は述べられています。

    「同じ自分」でいることは、気持ちを安定させてくれる。だから新しい自分になる事を怖がる。自分自身が壊れるのを怖がる。システムの安定性を求めるから。


    この恐怖心を理解しながら、リーダーは部下と接していく必要がある。
  6. ヒント6 強制了解
    数字などのように、ほとんど反抗できないような強制力をもっている言葉がある。


    同じことを何度も繰り返されたり、「みんなやっているよ」「常識だよ」「ルールだから当然」などと繰り返されて伝えられた言葉には、強制了解性が生まれてくる。戦前の日本の神風特攻隊やオウム真理教などはこれを利用している。


    強制了解を利用して、「人を変える」ことはできる。組織的にも、判断のスピードアップにつながったりはするが、妄信的になり、合理性のできる判断ができなくもなってしまう。

PS

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めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術

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