モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

ハイコンセプト時代のモデルとなる人って誰?みうらじゅん氏??

モチベーションアップを図るためには、できるだけ速く学習効果の出る学習方法を身につける必要がある。結果が出るのが遅い学習は、挫折してしまう場合が多いから。効率的な学習手法としてモデリングという手法がある。カンタンに言うと、効果的な学習を行おうとした場合、まず手本を見つける。そして、そのモデルが自分と違う成果を生みだしている「違いを生み出す違い」を徹底的に観察し、それを徹底してマネしていくというやり方だ。20年かかって身につけたシェフの料理も、じっくり観察していけば、3時間でできるようになる。モデリングを行う事は、レシピ作りにも似ている。そのモデリングの第一ステップは、モデルになる人を見つけるという事。モデリングするお手本を見つけ、徹底して観察、学習を行い、マネていく。昔から日本に伝わる、守離破の「守」である。


モデリングについては、別の機会にじっくり述べさせて頂く事にして、今回のテーマは、まず「ハイコンセプト時代のモデルを見つけよう」という事。高度成長時代は松下幸之助さん。現在であれば、稲森和夫さん、孫正義さん等のビジネスマンのモデル像がいる。ハイコンセプトの時代がくるとすると、それとは全く違うモデルが必要となってくるのだろう。(彼らのリーダーシップ等については時代が変わっても、モデルとして生き続けるとは思うが)
以前、格差社会を勝ち残る条件として、ハイコンセプトが述べていた人材像をご紹介した。
格差社会で生き残る為の5つの能力より

1. デザイン力
2. 商品・サービスの物語力
3. 新コンセプト構築力(新たな組合せを創造する力)
4. 共感力
5. 遊び心


それぞれ、一つずつの分野では、思いつく人がいると思う。それでは、この5つの分野がバランス良く取れている人って、どんな人が思いつくでしょう?私がこの5つの人材像を知ったとき、パット頭に浮かんだ人は、みうらじゅん氏だ。


マイブームという言葉を作った、イラストレーターの人。よく、タモリ倶楽部なんかにも出ている人だ。私が気に入ったキッカケは、ほぼ日の「じゅんの恩返し」というPODCAST。かなり、ふざけた人だ。


デザイン力 については、イラストレーターという仕事柄、文句のつけようはないと思う。(マンガチックな彼のイラストは好き嫌いはあるだろう。かなりユーモアのあるイラストだ)
商品・サービスの物語力、共感力、遊びココロ については「じゅんの恩返し」を聞いて頂ければすぐその力が分かる。彼の今までの人生でお世話になったものを紹介するPODCASTだが、その表現力、遊びココロには感服する。聞いたことがない人は是非お勧めします。


一番特筆すべきなのは、新コンセプト構築力(新たな組合せを創造する力) 。みうらさんはマイブームという言葉を作ったように、自ら次から次に新しいコンセプトのジャンルを作り、それに夢中になっている。例えば、「地方自治体やイベントがいい加減に作ったようなキャラクター」を集めて「ゆるきゃら」と称し、「どうして、こんなお祭りをつくったんだろうと思える不思議な祭り」をカテゴライズして「とんまつり」と称し、お土産の中で貰って困るモノばかり(鮭をとる熊の彫り物のようなもの)をカテゴライズして「いやげもん」と称してそれを集めているのだ。このようなユニークな、誰も思いつかないようなカテゴリーを次から次に作る力に感服したりする。これからのビジネスマンは、このような新しいカテゴリーをどれだけ作っていくかが鍵になっていくと思う。

新コンセプト構築力(新たな組み合わせを創造する力)

新たな組合せを創造する力とは、新たなコンセプトを構築する力の事。例えば、

隠された関連性の発見
重要なものを見極める力
おもしろさ、すごさの発見といった、新たな発見を行っていく力の事である。
分かりやすい例で言えば、カレーとうどんが好きな人が、カレーうどんを創造するというような事である。

これは商品開発やマーケティング部門といった一部の職種の人達には以前から求められていた。既存のやり方に限界がきている今、全ての職種でイノベーションが求められる時代だ。

人と人の壁、担当と担当を越えた創造
専門分野の壁を越えた創造
部門と部門の壁を越えた創造
会社と会社の壁を越えた創造
業種の壁を越えた創造
国の壁を越えた創造が製造これらが経理、営業、配達等々の様々な業務で、「新たな組合せを創造する力」という柔軟な思考力、発想力が求められている。


彼を知れば知るほどハイコンセプトな人だと思う。今までの官僚型のモデル像とも違うし、聖人君子型のモデル像とも違う、かなりユニークな発想を行っていくようなモデル像だ。
みうらじゅん氏がハイコンセプトの人材モデル?」と聞かれて、ふざけてると思われている方もおられるかもしれないが、私は大まじめである。それくらいの、大転換したモデル像を描いていかなければ、これからの時代、ホントに大きな付加価値を作る事ができる人材にはならないのではないだろうか?


是非、みなさんも、みなさんが考える「ハイコンセプトのモデル」を教えてください。
モデル像は、たくさん知れば知るほど、モデリングしやすくなりますから。