モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

明日からのWEBセミナー参加者の皆様へ

久留米商工会議所様が主催の「儲かる戦略的HP構築法」へのご参加される皆様へ。
はじめまして。講師の小林です。
4日間の研修会ですが、よろしくお付き合い下さい。
SEOや知人友人への紹介、リンク依頼などに頼らないで、2ページのコンテンツからスタートして「ブログ立ち上げから1ヶ月で20000PV(後2日ギリギリ行くかどうか微妙なんですが・・)までの軌跡」もお話していきます。(このブログのキッカケは、この研修会の為でしたので)

追伸
このセミナーは既に満杯になっております。キャンセル待ちやお断りも久留米商工会議所様の方はされているようです。せっかっくの機会ですので、是非、楽しみにお越し下さい。あまり他では聞けない研修会になると思いますので・・

人生を変えてくれる言葉は、エロ本におちている事さえある。

本について書かれているブログが多い。


みなさんは、読書によって人生が変わったことはありますか?人生を変えるだけのモチベーションアップしてくれる言葉、文脈との出会いはありますか?私は、何度かあります。その出会いを振り返れば『人生を変える言葉は、哲学書に書いてあるとは限らない。エロ本におちている事さえある。』という事。


みなさんは、読書に何を期待しているだろうか?
私の読書への期待はいくつかある。その一つが『人生を変えてくれる言葉』『大きな方向チェンジをモチベーションアップしてくれる言葉』と出会う偶有性だ。言葉との出会いによって、自分でも考えていないような、思いもよらない展開に人生や仕事が変わっていく事を・・


私が最初に『人生を変えてくれる言葉』と出会ったのは高校の時である。県外の進学校に進み、寮生活をしていた私には、たっぷりの読書時間があった。1日約4時間は強制的に自習をさせられていた。勉強嫌いの私はすることもなかったので、その時間に勉強は全くせずに読書をして暇つぶしをしていた。司馬遼太郎歴史小説城山三郎のビジネス小説、雑誌だとビックトウモロー、竹村健一なんかが大好きで、毎日1〜2冊の本を読んでいた。(今改めて思い返せば、当時からビジネス系の本が好きだったような気がする。)


しかし、いろんな本を読んでも、今後の自分の方向に確信がもてないまま、時だけが過ぎていった。高校3年になった私は、後受験まで1年を切った状況でもモチベーションアップされず、5月の時点でも偏差値36という状況だった。同級生のみんなは進学を当然希望していたが、私は全く勉強する気にならなかった。


当時の私は、「受験勉強したところで、世の中で役に立つ事なんか全くない。大学に行ったところでくだらない事を勉強するだけで時間が無駄だ。大企業なんかに就職するつもりもないし、受験なんかムダだ」と考えていた。実家が婦人服店をしていたで、高校卒業したら婦人服店で働こうと考えていた。親は、子供に大学に行って欲しくて私立の進学校に行かせたのだが、全く親不孝な子供だった。親のココロ子知らずの典型だ。


そんな私が、ある日を境に一変した。一つの言葉との出会いからだ。


いろんな本を読んでもモチベーションアップされなかった私を変えてくれたのは、司馬遼太郎やお堅い本ではなく、エロ本だった。当時、GOROというエロ本があった。今で言うところの週間プレイボーイみたいな本だ。男子校で、寮生活の高校生にとっては、毎月の楽しみだった本だった。


ある日、別の楽しみでその本を読んでいると、後に直木賞をとったつかこうへい氏のインタビュー記事に目がとまった。そのインタビューを読むと、「後ろから、頭をガツンと殴られたような衝撃」が走った。なんてったってエロ本である。難しい事は書いてなかった。細かい文は覚えていないのだが、こんな事が書いてあった。

なぜ、受験で一流大学に合格しないといけないか?
将来の為、自分の為、人脈を作るため、いい会社に就職する為。そんな事などどうでもいい。どうせ大学行っても勉強しないんだから。いい会社に入ったところで大した話ではない。
一流大学に合格しないといけない理由は一つ。母親に恥をかかせず、見栄を張らせるためだ。
母親は、近所の人や友人から絶対に尋ねられる。「お宅のお子さん。どこの大学に通ってるの?」と。その際に、下を向いて赤面しながら、恥ずかしそうに母親に答えさせていいのか・・大の男が母親にそんな情けない思いをさせていいのか?「うちの子供は・・」と胸を張って答えさせる事ができるようにするには、絶対に一流大学に合格する必要があるんだ。
合格したら、やめるのも好きなようにしていい。その時は、母親も格好がつく。「うちの息子は○○大学に合格したんですが、変わり者で学校やめてしまいました。」って、見栄を張る事ができるんだから。屁理屈は、合格した後に言え!


ってな事が書いてあった。名言でも、名文でもなかったが、この言葉がナゼかココロに響いた。その言葉で、全く受験に興味がなかった私が急激にモチベーションアップされたのだ。今では、なぜこの言葉がガーンっときたのかはよく分からない。たぶん、大人が行ってくれない本音の言葉の響きがそこに合ったからだろうか?しかし、この言葉で急に「絶対に合格せねば」と思った私は急に1日3時間睡眠で勉強し始めた。周りからは、「小林は人が変わった」とも言われた。最終的には一流とまではいかないが、1.5流くらいの大学に入学する事ができた。たぶん、GOROをじっくりと読んでいなかったら、大学に通うことはなかったし、今のビジネスをしている事もなかったろう。妻との出会いもなかったし、今の家庭もなかっただろう。


今、速読、多読のススメがいろんな所で述べられている。私がこの言葉に出会えたのは多読をしていたお陰かもしれない。しかし、そうではないような気もする。速読なんかで、GOROを読んでいたら、たぶん、その言葉には出会わずに終わったと思うから。たぶん、見過ごしたに違いない。


人生を変える言葉、自分をモチベーションアップしてくれる言葉は、どこに落ちているかは分からない。また、使い古された言葉でさえ、どんな文脈に乗るかでココロへの響きが違ってくる。「人生を変えてくれる言葉」は、難しい本やビジネス書だけに書いてあるわけではないのだ。周りのいろんな所にあるのかもしれない。情報過多の時代、丁寧に言葉や文脈と接する事も大事なのではないだろうか?あまりに焦りすぎると、「自分を変えてくれる言葉」さえ見過ごしていく。たまにはスピードを落として、言葉とじっくり接することも大事なのではないだろうか?