モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

仕事とは、カカオ豆のようなものではないか?

今、「チームの仕事を楽しくする」という事をテーマに、新しい本の最終校正に入っています。
それに伴い、「仕事を楽しくする」というテーマでセミナー等もやっているのですが、チームを率いるリーダー層、経営層の中の一部には、残念ながらその趣旨が十分に伝わらないケースもあります。
その大きな理由が、
「今の時代、仕事を楽しくするなんて言ってられるか!キツイ仕事をしなければ、生き残りも厳しいんだよ。」
というご意見です。


そこで感じるのが、一部のリーダー達の「楽しくする」という言葉への偏見です。
「楽しい」という言葉と「ラク」という言葉を同じに考えるということです。確かに「ラク」という言葉は、漢字で書くと「楽」になるので、そう捉える人が多いのはもっともな事です。
「楽しく仕事をさせること=ラクに仕事をさせること」と捉えるているから、前述の「今の時代、仕事を楽しくするなんて言ってられるか!キツイ仕事をしなければ、生き残りも厳しいんだよ。」という声になると思うのです。


しかし、「楽しい」と「ラク」は大きく異なると私は思っています。
ラク」の真逆の言葉は、「苦しい」という事だと思うのですが、「楽しい」の真逆の言葉は、「苦しい」ではないと思うのです。当然、「苦しさ」の真逆も「楽しさ」ではない。


「楽しい」と、「苦しい」は実は、絶妙な味わいを生み出すパートナーだと思うのです。
私がよく接する一流のビジネスマン達がよく口にするのが、「苦しいんだけど、これが楽しくて仕方がないんだよね。」という言葉です。


先日、ツィッターで呟いたのですが、「楽しさ」とは、砂糖のようなモノだと思うのです。
ラクで楽しい事」が、純粋の「砂糖」のようなモノかもしれません。
例えば、テレビゲームのようなモノです。
しかし、「砂糖」ばかりをそのまま食べて美味しいのか?砂糖そのままを、たくさん食べるのは、しんどいし、すぐに飽きてしまいます。
「砂糖」は、それ自体だけで食べるより、何かと共に食べると、それが引き立つモノです。


「砂糖」と特に合うものが、「苦み」です。
「苦い」カカオ豆と、「砂糖」の組合せが、チョコレート。


仕事というのは、「カカオ豆」のようなものだと思うのです。
仕事は、やっぱり苦しいモノです。
そして、優れた仕事、スーパーな仕事ほど、「苦みが強いカカオ豆」。優れた仕事をしていこうとすればするほど、ハードワークを行う必要があるし、悩みもとてつもなく大きくなる。半端のない苦しさを乗り越えた人だけが成功者になる。これが現実だと思います。
より高いレベルの仕事を実現しようとすればするほど、「苦みが強いカカオ豆」を私達は食べる必要がでてきます。


カカオ豆はそのまま食べると、不味い。食べることができたとしても、長い間、たくさんの量を食べ続けることができません。
「苦いカカオ豆」を毎日食べるには、そう。「砂糖」が必要になるのです。
上質のチョコレートは、「高いカカオ比率」の苦みと、それを活かす「砂糖」のハーモニーでできています。
「苦いけど、甘い」。そのクセになる味。いくらでも食べたくなるという「味」です。


私がビジネスマンになってから十数年間経っていますが、仕事はどんどんハードになっていきました。
これからも、どんどんハードになっていく。
恐らく、私達が生きている間、なかなか仕事はラクにはならないと思います。
仕事というカカオ豆は、時間と共に自然に、ドンドン苦みが増していきます。


だからこそ、「砂糖」を意識して、上手に加えていくことが必要になってくる。
「楽しさという、砂糖」を。


不況の中、私達は「苦みの強い仕事」をたくさん、こなしていく必要があります。
だからこそ、真剣に「どう砂糖を加えていこうか?」を真剣に考える必要がある。
ハードな仕事になり、苦みが増えてくればくるほど、上手に砂糖の量を増やしていく必要があるのです。
「それを楽しくやるには、どうやればいいのか?」を真剣に考える必要があると思うのです。
これをリーダーが真剣に考えないまま放置しておけば、いつのまにか苦すぎて、食べれないチョコになっていくのです。


「砂糖の入ってない、苦〜いカカオ豆」を毎日食べるのは、ムリ。
それも、昨日よりも、今日。今日よりも、明日はもっと食べなければいけないなんて・・
ムリして、食べ続けることができなくなれば、市場から退場するしかない。

今、「仕事を楽しくする」ことを真剣に考えることが、ホントに求められていると思います。

twitterでの呟き

ラクで楽しいものは、甘いだけのチョコレート。すぐに飽きる。
飽きない本物の楽しさは、苦しさの苦味が、
楽しさの甘みと交じり合った上質のガトーショコラのようなもの


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