モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

亀田父の「とりあえず」に学ぶ

私のクライアントの側に、「とりあえず」という居酒屋があります。
以前から、
「なんで、この店は『とりあえず』って店にしたんですかね?」とか
「せっかく作るんだったら、『絶対に』とか『必ず』とかにしたらいいのに。」とか
「『とりあえず』なんて、さも美味くなさいのを先回りして予防線を貼って、『期待しないでください。』って言っているようですね。」なんて冗談を言っていました。


亀田父の記者会見を見て、何度も「とりあえず」という台詞を連呼するのを聞きそのお店を思い出してしまいました。


私達が「とりあえず」って言葉を使うときって、どんな時でしょうか?「消極的な賛成な時」にこの言葉を使うのではないでしょうか?その行動への、消極的なモチベーションを表現しているように思えます。


皆さんが、何かを提案される。その時、「とりあえず、やってみるか?」という結論になったら、危険です。全然、やる気がないってこと。そう言っている相手の顔に、亀田父の顔を思い出さなければなりません。


普通、みんな大人なんで、あのような顔を周りにする事はないでしょうが、「とりあえず」って言葉を使っているときの私達のホントの顔は、「亀田父」の顔ではないでしょうか?あのうつむいて、ムッとしたようなあの顔です。「とりあえずやろう!」という言葉にお互いに誤魔化して先送りしようとしているのでしょう。


提案した時に、上司、部下、後輩が「とりあえずやってみましょうか?」などといった時は、「もっと、話し合え。納得してないよ!」というシグナルなのでしょう。その程度のモチベーションでは、上手くいく事を期待する方が難しいのではないでしょうか?


「とりあえずやる」という言葉で妥協しない。後一歩、突っ込んで議論していけば、そこにはしっかりとしたモチベーションを発生させるチャンスがあるのではないでしょうか?(今回の亀田父の件もそうだと思うのですが・・後一歩突っ込んで関係者が彼と向き合って説得すれば変わる可能性もあったのでしょうが・・。本心で納得する前に、「とりあえず、謝っておけ」ということになったのでしょう。)


「とりあえず」は、「本気になる前の、最後の壁まで話が進んでいますよ」という事を示しているのでしょう。ここで話を妥協せず、後一歩のところを、どれだけ真剣に説得していくかが重要になってくるのではないでしょうか?ここで誤魔化して大人の対応をとっては、関係者は中途半端なモチベーションでの行動で終わってしまうのでしょう。

今回の亀田一家の件、いろいろと勉強になりますね。

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