モチベーションは楽しさ創造から

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20代がこれから直面する4つの試練

私が大学を卒業したのは、もう25年も前になります。

ちょうど、円高ショックの不況の最後のほうの時期。数年後にバブルになっていくのですが、日が出る前が一番暗いのと同じように、日本全体がこれから大丈夫か?と不安を感じている時期でした。)

しかし、今の20代の人達よりも、遙かにラクな環境だったと思います。そこにあるのは、ある意味単なる不況というだけ。構造が変わるという不安はそれほどありませんでした。



それに比べ、今の20代の方々は大変な苦労が必要な時代になっているなと思います。今、新卒者向けのテキストを作っているので、そこでまとめた、20代の方々が直面する4つの試練をご紹介。キャリア設計の参考にしてください。(現実をしっかり見つめて、計画を作るのが成功には不可欠ですから)

  1. 第3諸国勤務という試練
    私達の世代は、海外勤務が発生する可能性があったのはエリートのみでした。勤務地も、アメリカやヨーロッパ。最近になって中国、インドという人も増えたのですが、そこでは上級管理職待遇でした。

    しかし、これからの20代の方々は、多くの人が海外勤務になる可能性がある。日本市場は伸びないからだ。企業戦略の最大の基本は、「成長するマーケットで商売する」ということ。成長するマーケットで商売していれば、よほど間違わなければマーケットの成長に合わせて自社も成長できるからだ。

    そう考えると、これから伸びる市場は、短期で見れば中国の内陸部、インド。10年〜20年単位でものをみれば、アフリカなどの国々になるでしょう。一言で言えば、「日本人が今まであまり行かなかった場所」が成長する市場なのです。

    ここで必要になるのは単純に考えると語学。語学マスターという試練が一つあります。しかし、これらの国々で仕事をしろと言われれば、それ以上に大切になるのが「酷い環境に耐えるチカラ」ではないでしょうか?トイレも酷い、衛生的にも酷い食べ物、安全環境も酷い、熱い・寒いという労働環境。これらの国々の人々での常識は、私達の常識とは大きく異なります。そのような環境を楽しむチカラが求められ、それに対応できた人々は私達以上に、「大きく成長する第3諸国」で大きな活躍ができると思います。




  2. 資格の崩壊という試練
    今、資格ブームということで、TV等でもよくCMを見かけます。
    私がやっているセミナーの隣の会場でも「○○対策講座」などをよくやっており、大変な人が受講されています。多くの人は「資格役に立つと思っているんだ」と思っているのでしょう。

    しかし、その現実は今、大きく崩れています。私は今、いくつかの人気資格が必要なビジネスに関わっている人達の支援をしています。税理士、公認会計士社会保険労務士、医師等の資格ビジネスをされている人達と仕事をしているのですが、今ハッキリしてきたトレンドがあります。それは、資格だけではメシが食えなくなってきているという事です。

    例えば、税理士の場合。企業数がこれだけ減ってきており、税金を払う企業が少なくなっている今、ただの税務顧問という仕事であればダンピングが発生してきています。これは社会保険労務士も同じ現象。昔は花形資格だった医師や歯科医師等でも、競争激化のために、年収300万という開業医も珍しくなかったりするのが現実です。


    そんな中、今までの常識を越えて稼いでいる人達もたくさんいます。それらの成功者の稼ぎは、10年前の成功者と比べて遙かに大きな稼ぎ方です。(マスコミ等で取り上げられているのは、この人達だけ。現実は、このような人達は少なく、メシも食えなくなっている人が増えているのです。)

    同じ資格を持っているのに大きな成功を収めている人と、資格を持っているのにメシも食えなくなっている人達。その違いは何でしょうか?
    それは、資格以外の「プラスアルファのチカラ」です。それが資格者の中の「格差」を生み出しているのです。

    プラスアルファのチカラとは何か?それはペーパーも学ぶだけでは身につけることができないチカラ。実践を踏むことでしか付けることができないチカラです。

    ある歯科医の例でご紹介しましょう。その先生は、インプラント手術の部分で日本で有数の技術をお持ちの先生です。しかし、大学は、たいした大学を出ておられません。ただ、インプラントに絞って徹底してオペ数をこなしていったということ。凄い数の臨床数をこなした結果、誰にも負けないインプラントの技術を身につける。結果、それが患者さんに評判を生み、どんどん患者が来る。そして普通の歯科医と比べて10倍くらいの所得になっていくという循環です。


    資格をとるということは、昔は、富士山で言えば頂上に立つという状況でした。しかし、今は、資格をとっただけでは富士山の3合目。全く役に立たない時代。「あと7合を登る」意志を持ち、その試練を乗り越えた人だけが、凄いビジネスチャンスを手に入れることができる。そんな時代になってしまったのです。この現状認識をしっかりして、キャリア設計を考えて下さい。




  3. 平凡単純労働崩壊という試練
    私達の世代が20代のころは、「真面目にコツコツ働く。」という事でも十分に、価値ある仕事として認めて貰える幸せな時代でした。

    しかし、今はそうではありません。ありきたりの仕事を、真面目にコツコツ働くなど、当たり前。昔のように、評価されなくなってしまいました。飲食店を見れば分かりますが、「ありきたりの味」のお店は、生き残るためには値段勝負するしかないのです。

    10年〜20年のスパンで見た場合でも、お客様に感動させる仕事ぶり、卓越した生産性を誇る仕事ぶり、他の誰もが提供できない仕事ぶり、いつも新しいアイデアが導入されている仕事ぶり等の、一流の仕事をしている人のみが、大きな成功を得ることができる。
    逆にマニュアル通りの仕事、平凡な仕事を言われるまま我慢してやっている等では、ダンピング競争に巻き込まれて、他国の労働者に仕事が奪われるという状況になってしまうのは間違いありません。

    平凡な単純労働を、我慢して頑張ったところで、明るい未来はないという試練です。


  4. ハードワークという試練
    第3諸国で働くということも、もちろんこれはハードワークですよね。労働時間の長短ではなく、置かれている環境の中で働くということがハードワーク。

    資格だけではダメ。プラスアルファのチカラという話も、経験量を一気に積むためには、一時期のハードワークが必要になります。

    また、平凡な仕事をやって勝ち残ろうとすれば、方法は一つです。残業手当をもらわずに、長時間労働すればいい。平凡な仕事ではなく、エクセレントな仕事をしていこうとしても、最初はそのためのスキルを身につけるのに、ハードワークが必要になってきます。

    人により、一つだけの試練を乗り越えればいい人もいれば、4つの試練に立ち向かう必要のある人もいると思います。しかし、どちらにしても程度のさこそあれ、私達の世代以上のハードワークは不可欠になってくると思います。




勘違いしてほしくないのは、これは暗い話ばかりではないということです。常に試練とチャンスは硬貨の表裏。「試練を乗り越えた人、試練を利用した人には、凄いチャンスがある」ということです。


私達が20代だった頃に比べれば、試練も大きいが、チャンスも大きい。そのように、前向きに、この試練と向き合って頂ければと思います。



実は、これ20代だけでなく、僕らの世代も立ち向かわざる得ない試練です。これは今の時代に生まれてきたらからには避けれないこと。避けれないのなら、楽しんで乗り切っていきたいですね。



その為にも、まずは「自分」についての理解を深めましょう。
自分の強み、弱みを踏まえた上で、4つの試練にどう立ち向かうのか「自分戦略を立案すること」が大切になってくるのです。
(まず自分を理解するためにオススメなのが「ビジネス特化型の性格検査 UPシステム」です。無料お試しもあるので気軽に利用できます。





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