モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

ダーウィン展で改めて考える 適者生存と突然変異

ダーウィン展で改めて考える 適者生存と突然変異
ダーウィン展に行って来ました。「適者生存」や「遺伝」、「環境適応」、「突然変異」などを改めて考えるキッカケになりました。もちろん、社会ダーウィニズムになってはいけないと思いますが、ビジネスマン個人としては、この3つはしっかり意識すべきではないでしょうか?





生物の歴史を見ると、現在残っている種は、大きな環境変化に対して突然変異を起こして、対応できたものだけしか生き残っていません。適者生存という考えですね。



アメリカ西部に分布するサメハダイモリは凄い毒性があるそうです。サメハダイモリの捕食者であるガーターヘビだけが、その毒性への耐性があるそうです。その耐性が突然変異を起こしたものだけが生き延びる。またガータヘビの耐性強化に対して、より毒性を強める突然変異を起こしたサメハダイモリだけが生き残る。そんなループが起こっている為に、サメハダイモリの毒性は、NO1の毒性になっているとの事でした。サメハダイモリ、ガータヘビ共に見事な環境適応ですよね。





視点を変えて、私達を取り巻く環境はどうでしょう。私が社会に出てから20年位なのですが、ビジネスの世界も全く変わってきました。特に変わったのが、「情報」に対しての環境です。





・インターネットの登場

・IT化による情報の整理化、スピード化

・知的価値・ノウハウのデフレ現象、陳腐化の急速なスピード化

・情報洪水

・誰でもメディア化







私達がメシを食べるための環境も大きく変わりました。それに対応するには、

・情報のインプット力

・情報の整理力

・情報の編集力

・情報を使った創造力

・情報のアウトプット力

等の「突然変異」を自分の中に発生させないと、「適者生存」できないのでしょう。20年前に比べて自分では「突然変異」をさせており、環境に適応しているつもりではいるのですが、「ホントに今のレベルくらいの突然変異で、生き残るのに十分のか?」を考えるキッカケになりました。サメハダイモリの例のように、気づかぬ間に、環境は大きく変化しているのですから。





それと、「適者生存」とは、大袈裟な違いではなく、ちょっとした「違い」が生き残りを左右すという事もヒントになりました。クチバシのちょっとした大きさや長さの違い、毒性のちょっとした強さが、環境に適応できるかが違ってきたりするようです。環境に適応する為に、「ちょっとした違い」をどう作るのか?私達ビジネスの世界でも、日々の中で、そのような「ちょっとした違い」を突然変異させる事ができた人や企業だけが生き残っているような気がします。タイミングが遅すぎると、突然変異を起こしても、環境変化に飲み込まれてしまいます。





会場を後にするとき、「今が、突然変異の時だ!変わらなければ、環境変化に押し潰されるぞ!」と後ろから、ダーウィンからの声が聞こえたような気がします。「自分らしさ」よりも、どう「新しい自分」に突然変異をさせ続ける事ができるか?「新しい自分に生まれ変わり続ける」ことが大事なのでしょうね。





最後に。これは、自分のメモ代わり



1.固定概念に囚われるな。

ダーウィンの進化論が登場するまで、「全ては神様の創造物であり,各生物の種は、神様が作ったものだ」と考えられてきた。このタブーは冒してはいけないものになっていた。しかしダーウィンは、この固定概念に囚われなかった為に、進化論を生み出した。





2.難しい相手を説得しようとする際は、協力者を得よう。相手の反論を全て整理し、それに対しての自分の考えを協力者に丁寧に説明しよう


ダーウィンは、父にビーグル号の乗船を反対された。反対する父を説得する為に、父を説得できる叔父を巻き込んだ。父の反対する理由をまとめ、それが確かに納得性の高い事を認めた上で、それでも行く価値がある事をまとめ、叔父に父を説得して欲しいという手紙を書いた。キーマンの叔父を巻き込んだお陰でダーウィンのビーグル号の旅は実現し、進化論は生まれる事になる。





3.徹底して事実を集めろ。それが理論に説得性を与える

ダーウィンの進化論に似たような意見を持っていた人は、ダーウィンの前にもいたそうである。しかし、彼らの意見は押し潰され、ダーウィンの「進化論」は認められたのは、単に「考え」を発表するのではなく、それを証明する「事実」を丁寧に集めた事にある。たくさんの「事実」が「理論」を補強し、反論ができないものにしていったのだ。「天と地をひっくり返すようなアイデア」であればあるほど、それを発表する前に、徹底して事実を集める必要がある。




PS

私の本、「モチベーションが上がるワクワク仕事術」。増刷が決定しました。皆様のおかげです。
これからも応援よろしくお願いいたします。

めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術

めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術