モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

専門家でなくてもできる、人気ブログを作る戦略的視点

私も、ブログを再び初めてまだ少ししか経っておらず、今後の方向性を試行錯誤をしているのだが、
404 Blog Not Found:書評 - 私たちはどうつながっているのか
に非常に参考になる視点が書いてあった。


ネットワークどおしを繋いでいるノードの価値は、ハブでなくとも高い」ということ。もう少し細かくいうと、密につながったネットワークと、密につながった別のネットワークが粗結合している場合、その粗結合を担うノードは、それ自身が持つ枝の数が少なくてもその価値は枝の数だけでは計れないということになる。

例えば、日本語ネットワークと英語ネットワークを中継するブログなどがそれにあたる。GIGAZINEPOP*POPが「単に横のものを縦にしているだけじゃないか」と揶揄されつつも人気があるのはこれに相当する。

このAという情報分野とBというその情報に慣れ親しんでいない人達の中継点になるという発想は非常に面白い。(Aという専門情報をそれを知らないBという人達に分かるように伝える(通訳する)為に加工された情報
そのようなルーター機能の情報は、専門家からは評価はされない。いわゆる、「パクッテいる」という言葉で表現されたりする。


では、オリジナリティの高い情報価値と言われているものは、ホントに独自なものかと言えば、ほとんどそうではない。音楽の世界、映画の世界等を見れば明らかであり、ヒットチャートの上位は、何かをサンプリングしたものの組合せである。
専門家の分野でもそうだ。マイケル・ポーターやフィリップ・コトラーはベストセラーにならないが、それを一般の人達に分かりやすく伝える本(悪く言えば、パクッた本)がベストセラーになるのである。


話を基に戻すが、「ルーター機能の情報」というコンセプトでのサイト作りは非常に作りやすい。そこにオリジナルの組合せを考え出す事ができる事ができれば。
AとBを組み合わせて、オリジナルのCという組合せを作るといったもので、私が最初に体験した情報は「竹村健一」さんだ。


私が、竹村健一さんを見たのは、小学校高学年の時、今から30年ほど前だったが、何か訳が分からないまま夢中になっていた。なぜ小学生の私が夢中になったか?


それは、「政治」+「経営(儲かるビジネス話)」+「近所の面白いおっさんの話」という3つのカテゴライズという新しいジャンルだったからだと思う。それぞれの分野では専門家がいる。また、その専門化としての知識は、竹村健一さんの方が落ちるのかもしれない。話をしている情報も、海外の新聞の社説や切りぬきが多く、専門家からしたら大した話ではないのかもしれない。だから、竹村氏もよくパクリというレッテルをよく貼られていた。


しかし、この3つの組合せは、私のような子供や庶民に政治や経営を分からせる、政治や経営と庶民を繋ぐという新たなルーター機能、ハブとしての役割を担ってくれた。そういったオリジナリティの情報価値を担ってくれたのである。ある意味、「政治の専門家」や「経済の専門家」以上の情報価値、役割を果たしてくれたのではないだろうか?(それらの専門家の話は子供や庶民は聞いていて眠くなるだけだから、その情報の重要性に気づかない。しかし竹村氏が分かりやすく伝えてくれるから庶民はその情報に気づく事ができる)


自分の知識は専門家としては大した事はなくても「A」と「B」の繋ぎになるというコンセプト新たなカテゴリーを作るという「カテゴリエーター」というコンセプトは、人気サイトや人気情報を作る大事な視点になってくるのではないだろうか?

、「専門情報を今までその情報に触れた事がない人達に分かるように伝える」という視点には大きなビジネスチャンスが眠っていると思う。いち早くこれができれば、オリジナルの専門家より人気が出る事もあるのである。(竹村健一氏が他の優れた専門家を押さえて最も有名な政治評論家というポジションになったように)


プロフィール


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小林 英二
ベンチャー・マネジメント代表
無限責任中間法人イー・ケィ・エィ代表社員
ITコーディネーター
経営戦略立案、ビジネステクノロジーとしてのITを中堅中小企業導入へコンサルティング。仕事を楽しくする為の楽しさ創造力の育成研修と「社員に楽しく働いてもらう事で、高い生産性を実現してもらう、21世紀型モーレツ組織」が最近のテーマ
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