モチベーションは楽しさ創造から

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コミュニケーション下手な人の為の、最初にやるべき習慣

最近、ビジネスの現場でコミュニケーションが上手に取れない人が増えているそうです。これは新入社員だけでなく、管理者層にもそのような人が増えているとのこと。円滑なコミュニケーションを行う為に、エリック バーン博士が確立した交流分析という心理学の手法を使った、円滑に行くコミュニケーションのやり方をご紹介します。





私達の人格にはP(Parent)、A(Adult)、C(Child)という3つの要素が誰にでもあり、それの強弱が個性でもあります。

  • P(Parent)というのは、父親が持つような厳格さや厳しさという側面。母親が持つような優しさや包容力といったものですね。
  • A(Adult)というのは、大人が普段使っている、合理的な物の見方や考え方といったものです。
  • C(Child)というのは、自由な子供が持っている奔放性のような側面と、優等生の子供が持っているような親に対する従順な態度ということです。





この3つのバランスを見ていきながら、性格を診断していくのが、エゴグラムというものです。(今回はテーマが違うのでこの話は割愛します)





私達は強弱はあるとして、この3つの要素を誰でも持っています。親になったからと言って、C(子供)の部分が全くなくなるワケではありません。学生の友人と会ったときなどは、C(子供)の部分が全快で、子供の頃のようにハシャイだりしますよね。



6歳児の私の娘でもP(親)の要素を持っており、年下の幼児と食事に行ったときは、母親的側面を発揮して、面倒を見たりもしています。大人だろうが、子供だろうが3要素を持っているのです。





私達は、場面や相手によって、ある意味人格を使い分けています。同期の友人と酒の席で盛り上がっている時は、C(子供)の人格が出てきます。上司と冷静にネゴシエーションをしている時は、A(大人)の人格がでてきます。また、部下がミスをして叱っている時などは、P(親)の人格が出てくるのです。





私達も人格を使い分けているように、コミュニケーションをする相手である部下、上司、後輩、先輩達も、人格を使い分けているのです。そして、コミュニケーションをする時、私達は、相手のどれかのPAC人格に対して情報を発信していきます。その際、相手からも同じように情報が返ってくると期待してコミュニケーションをとるのです。



具体例で考えてみましょう、。下が私と妻との会話です。

自分 (子供の人格) 「今日、映画に行こうよ?」(妻にも若かりし頃の子供の人格を期待している)

妻   (子供の人格) 「ワァー久しぶりね。どの映画にしようか?」





私は、自分の子供の人格(C)から、妻の子供の人格に向けて、話をしています。話ていると同時に、妻から、子供のように喜んだ反応を期待しています。



そして、妻もそれに応えるように、子供の人格から、私の子供の人格に対して同じストロークを返してくれる。このように、期待通りに、自分と同じストロークを返してくれると、会話が盛り上がります。(自分がCからCに話をしたら、相手もCからCに戻してくれる)





逆に、妻がこのように返したらどうでしょうか?

自分 (子供の人格) 「今日、映画に行こうよ?」  

妻 (親の人格) 「ノンキで良いわね。私は、子供の事で手一杯なのよ。少し手伝ってくれるとありがたいんだけど」(親が子供に話すように)


このような自分が送ったストロークと、異なるストロークが相手から返ってくると、話は中断してしまい、気まずい空気がながれてしまいます。妻としては、「映画どころじゃないのよ!」と言いたいところなのでしょうが、それをそのまま伝えられると、こちらは、「せっかく誘っているのに!」と気分が悪くなってしまい、会話が続かなくなってしまいます。


コミュニケーションのベースは、相手がこちらに送ってくれたストロークと同じストロークを返すという事です。それが会話を続けるコツになるのです。とは言え、相手にばかり合わせて、自分の言いたいコとを言えないのではこまります。では、上のようなケースの場合、どうすればよいのでしょうか?





それは、一旦、相手が望むようなストロークを返してやるという事です。そして、次に自分の言いたいことを冷静に伝えるという事です。

自分 (子供の人格) 「今日、映画に行こうよ?」 

妻 (子供の人格) 「いいわねぇ。行きたいわね」 (子供から子供に返す)

妻 (大人の人格) 「だけど、今、子供の世話で大変な時なの。良かったら手伝ってくれない」 (大人から大人に返す)


気まずいコミュニケーションにならない為のポイントはまず、相手が期待するコミュニケーションで応えてやること。一度、相手の期待するボールを投げ返してあげることです。





1回、相手の期待に応える事で、相手は満足してくれるのです。満足をさせてから、自分の伝えたい事を伝えるという事ですね。その際は、A(大人)の人格を使い、冷静に自分の言いたいことを伝えるという事ですね。気まずいコミュニケーションは、相手の期待に応えるストロークが返せていない場合が多いモノです。言葉はキャッチボールのように、投げられたボールは、一度、相手の望むところに投げ返して初めて成立をしていきます。





コミュニケーションが苦手な方にお勧めなのは、一日1回、コミニケーションを振り返る事です。上手くいかなかったコミュニケーションを、構造図に描いてみて、反省をしてみること。どうコミュニケーションを取ればうまくいったのかという教訓を考えるという習慣を1ヶ月続けるだけでも、コミュニケーション力は、大きく改善されると思います。(毎日行う、コミュニケーション内観日記は下の図を参考に作ってみてください。






コミュニケーションが苦手な方は是非、試してみてください。

更に、ワンステップ上のコミニケーションを行うには、「自分のコミニケーションの癖」をしっかりと知っておく事。
誰しも性格によって実はコミニケーションの癖があるのです。例えば、笑顔のコミニケーションが得意だったり、苦手だったり…
コミニケーションがうまくいかない相手は、実はあなたとは違うコミニケーションの癖があるのです。あなたの良かれと思った行動は、相手にとって不快な行動だったりするのです。そんな場合、TA手法だけでは解決しません。
まず、自分の癖を知り、相手に合わせて癖を変えるという事が必要になってきます。
自分の性格からくるコミニケーション特徴等は、弊社が提供する「ビジネス特化型の性格検査 UPシステム」をご活用頂ければすぐに分かります。無料のお試し版もあるので、お気軽にお試し下さい。



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